あらゆる業務の一元管理を実現! 林業大国ラトビアの最新鋭GISに迫る
2021/03/05
SCM構築の
お手本になるシステム
ではLVMでは、どのように川中・川下との連携を実現しているのだろう。まず航空レーザー計測などに基づく高度な森林資源情報は川中・川下とリアルタイムで共有される。資源情報が更新されると、システムが最も効率的な伐採計画を作成。木材需要者はこの計画に基づいて、木材を購入する。施業中にもリアルタイムで林内と土場の素材量が確認されるため、購入者に対しては決められた数量が確実に納入される。これがラトビアで実現されているSCMだ。
もちろん地形が平坦であることや、林内でもネットにアクセスできることなど、日本とは条件的に異なる部分も多い。それでも日本独自のSCMシステムを構築する上で、LVM GEO Platformは貴重な先行事例となるだろう。
DATA
Vainodes iela 1, Rīga, LV-1004, Latvia
TEL:+371 67610015
lvmgeo@lvm.lv
文:福地敦
参考:林野庁『平成30年度スマート林業構築普及展開事業報告書』
FOREST JOURNAL vol.6(2020年冬号)より転載