STIHLプロダクトマネジャーに訊く! “持続可能な林業”をかなえる製品開発への想い
2019/10/23
弊社では新商品を開発するとき、必ずプロトタイプを用いて複数のモニターテストを実施します。実際のフィールドでの性能を確かめるだけでなく、多くの場合、モニター様の声を商品にフィードバックしています。
この作業に3年以上を費やすことも珍しくありません。ユーザー様の声を大切にした物づくりを心掛けているのです」。
STIHLブランドを支える3つのコア
Leading
創業者アンドレアス・シュティールの精神に基づき、新しいアイデアや技術、品質を不断に追求し続ける姿勢を意味する。
Powerful
STIHL製品が、ユーザーのニーズに応え、業務遂行を可能にするパワフルな道具であることを示す。
Sustainable
私達の暮らしの基礎となる自然環境に配慮して、持続可能性を追求することを意味する。
また、STIHLでは完成した製品を一つ一つ運転して確認する全数検査を実施している。その検査を通ったものには刻印が押されて、後からでも誰が検査したのかが分かるようになっている。
これには責任の明確化という意味もあるが、社員が一つ一つ組み立てて検査した、というプライドの証でもあるのだ。
品質でも他を圧倒するSTIHL。生産された製品は全て試運転して検査する。相信さんが指しているのが検査を通過した製品に押される刻印だ。
「ヨーロッパにおいては、林業はカッコいい職業の一つとして認識されていますが、残念ながら日本は、まだまだそうではありません。
日本の急峻な山での作業は過酷で、自然を相手にする非常に厳しい環境です。林業従事者もなかなか増加しません。ただ、私達STIHLは、そんな日本の林業を変えて行きたいと願っています。
そのための一つのツールとして『MS 500i』は生まれました。ハイパワーで始動性が良いから、より効率的に、安全に、それにカッコよく作業を行えます。
そしてその排出ガスはヨーロッパ最新の規制に適合するものす。STIHLが『MS 500i』に込めた持続可能な林業の実現への想いが、これからの日本林業の未来を担う人達に伝わってくれれば、それに勝る幸せはありません」。
話を聞いた人
株式会社スチール
マーケティング部プロダクトマネジャー
相信武司さん
東京農業大学で林業を学び1999年にSTIHLに入社。現在はプロダクトマネジャーとして活躍している。STIHL製品の知識とSTIHLへの愛は本邦随一だ。
問い合わせ
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Text:Reggy Kawashima
Photo:松尾夏樹(大川直人写真事務所)
Thanks to:下仁田町森林組合
FOREST JOURNAL vol.1(2019年秋号)より転載
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