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木材を十二分に活かす調理法とは? 食×木材で息の長い“需要”を生み出せるか

食×木材で
新しい需要を生み出す

すでにウッドプランク(アメリカではグリリングプランク)は、ネット通販などで売られるようになってきた。価格は販売者によって千差万別だが、たとえば10枚セットで2,000円程度の設定が多い。木材の量からすれば利益率は非常に高い。

しかも使う場としてキャンプやバーベキューパーティなどを想定すれば、非日常的な空間だけに、あまり価格を気にしないだろう。また製造も極めて簡単だ。精密な寸法は求められないし、乾燥も必要ない。むしろ見た目をよくすることが大切だ。

ただ何分、日本では新しい調理法だから、黙って並べておけば売れるというものではない。販売方法も工夫する必要があるだろう。まず調理方法を伝え、その魅力を十分に発信する提案型の販売が求められる。キャンプ場などと提携してもよいだろう。

こうした普及の努力をすれば、今後伸びていく用途ではないだろうか。しかも基本は一回ごとの使い切りだ。毎回新たな板を購入することになる。

食欲は、人間の根源的な本能だ。ここに木の魅力を結びつけたら息の長い需要を生み出せるはずだ。新分野を定着させるには時間も手間もかかるが、五感に訴える林業として考えてみてほしい。

PROFILE

森林ジャーナリスト

田中淳夫

静岡大学農学部林学科卒業後、出版社や新聞社勤務を経て独立し、森林ジャーナリストに。森林や林業をテーマに執筆活動を行う。主な著作に『森と日本人の1500年』(平凡社新書)、『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)、『獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち』(イースト新書)など多数。奈良県在住。

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