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病害虫対策や経営的リスクの分散、SDGs貢献も!? 世界で進む新たな森林施業法とは

そして生物多様性も高まるうえ、景観面でも好まれる。こうした特徴は、昨今広がっているSDGs(持続的な開発目標)に合致するだろう。

さらに最近の研究では、混交林の方が木材生産性を高められることを確認した。ヨーロッパの立地環境で樹木の平均サイズが同じである一斉林と混交林を比較してみると、混交林では、一斉林よりも平均16.5%も最大本数密度が高かったのだ。どうやら多様な木々が生えていると、樹木間の競争を緩和したり、成長を高め合ったりする相乗効果があるらしい。つまり混交林の方が木材生産量が高く、それは二酸化炭素の吸収量も多いことを意味するから、気候変動対策にもなるわけだ。

日本では、今も「一斉造林一斉伐採こそが林業の王道」という意識が強い。しかし世界の林業意識は変わってきた。林業は地球規模の環境に直結する産業だ。広い視野を持って柔軟になるべきだろう。

★後編は10月13日(水)更新予定です。

PROFILE

森林ジャーナリスト

田中淳夫

静岡大学農学部林学科卒業後、出版社や新聞社勤務を経て独立し、森林ジャーナリストに。森林や林業をテーマに執筆活動を行う。主な著作に『森と日本人の1500年』(平凡社新書)、『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)、『獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち』(イースト新書)など多数。奈良県在住。

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