森や自然へ行くきっかけを作る─マルチスクリーンで体感する「デジタル森林浴」空間がオープン
2020/12/09

壁や天井に映し出される森林の映像と、風の音や木の香りなどをリアルに感じ、あたかも自然の中にいるような疑似体験ができる「デジタル森林浴®」が、北海道十勝郡浦幌町に誕生する。サービスの目的の一つは、森や自然へ行くきっかけづくりだ。
廃校の小学校に誕生した
日本初のデジタル森林浴施設
帯広市から車で60分、十勝川下流部に位置する人口約4700人の浦幌町は、海山に囲まれた農業と漁業が盛んな土地。そんなのどかな町に、最新のIT技術を駆使したデジタル森林浴®が体感できる「うららパーク浦幌」が、廃校だった旧常室小学校を活用した複合施設の「TOKOMURO Lab(トコムロラボ)」内に12月12日(土)にオープンする。
正面、左右、後方と天井の5面の300インチマルチスクリーンに映し出されるのは、十勝をはじめとする日本各地の森。迫力満点の360度の動画映像と、風の感触や木々の揺れる自然のリアルな音、さらには様々な天然の木の香りが専用機材で噴霧されるという、臨場感たっぷりのバーチャル森林浴が楽しめる。
IT企業と地元の林業家らが
立ち上げる
サービスを提供するのは、2019年11月に浦幌町で起業したフォレストデジタル株式会社。ヤフーに携わったメンバーを中心に立ち上げた、デジタルウェルビーングのスタートアップ企業で、ほかにも「北村林業(株)」(本社・浦幌町)代表取締役・北村昌俊氏も主要メンバーとして参加。若手林業家の育成やテクノロジーを活用した新しい林業のモデルに積極的に取り組む地元企業だ。