⚠️ これはテスト環境です ⚠️

注目キーワード

エコ・地域づくり

DIYユーザーの増加は林業界の変革を促す? 業界発展のために求められているものとは



ユーザーが増えれば
「世間の目」が身近になる

それに対して、DIYでの木材利用が日本社会に根付けば、需要量が爆発的に増えるというわけにはいかもしれないが、ユーザー数が大幅に増えることは期待できる
 
リピーターになってくれる可能性も住宅とは比較にならないほど高い。そうなれば木を好きになってもらったり、木材利用の意義を理解してもらったりするためのPR効果も上がり、世の中を動かす力を蓄えることにもつながる。
 
一方、世間の視線にさらされることへの自覚も必要になる。1990年代、世界的に環境問題への関心が高まる中で、熱帯林の破壊が問題視されるようになったとき、ヨーロッパでは熱帯産木材に対して市民主導の不買運動が起きた。
 
そうした社会情勢を背景に、持続可能な経営が確保された森林から生産される木材を識別するための「ラベリング」制度の必要性が議論されるようになり、FSCやPEFCといった森林認証制度の導入につながっていった。
 


ホームセンターの木材売り場。DIYの需要が増えれば、木材のユーザー数を増やす効果が期待できる。

 
ユーザーの数が増え、木材利用への関心が高まることは、林業界や木材業界にとって喜ばしいことに違いない。その一方で、自然環境そのものである森林と深く関わる立場として、襟を正さなければならない場面も当然増える。
 
違法伐採の可能性があるものでも目こぼししてもらおうなどという甘えは、ユーザーの意識が高まれば通らなくなる。木を身近に感じてくれるユーザーが増えるプラス効果を業界の発展につなげるための意識改革が求められている
 

PROFILE

林業ライター

赤堀楠雄


1963年生まれ、東京都出身。大学卒業後、10年余にわたる林業・木材業界新聞社勤務を経て99年よりフリーライターとしての活動を開始。現在は林業・ 木材分野の専門ライターとして全国の森や林業地に足を運ぶ。

12

林業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 日本の森は“手遅れ”ではない! ドイツ式“気配り森林業”に学ぶ
  2. 【おすすめクレーン3選】古河ユニックの折り曲げ式クレーンに新型が登場
  3. フリーマガジン「フォレストジャーナル」2021年秋号 9/17発行!
  4. 70ccクラス最軽量! 「プロ林業者が相棒に選ぶ」人気のチェンソーはコレだ!
  5. 山の安全性を高める「ウッズネット工法」とは? 伐採せずに土砂災害防止機能を向上
  6. プロ仕様の高性能! 新世代チェンソー『545/550XP® Mark II』登場
  7. 林業現場で活躍間違いなし! 気分も上がる新製品4選!
  8. コンテナ苗植栽を効率化! 植林用穴掘り機『ほるほるくん』
  9. 林業に役立つ人気アイテムを抽選でプレゼント! 応募受付は9/12まで

フリーマガジン

「FOREST JOURNAL」

vol.09|¥0
2021/9/17発行

 


 


Follow Me


» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら