持続可能な森づくりの入り口を! 北海道の林業事業体がキャンプ場の運営に挑戦!
2020/03/18
出典:株式会社大西林業
さらに7月にはオリンピックが札幌市でも開催されることから宿泊施設の利用料は高騰するだろう。旅行客が比較的安価に利用できるキャンプ場のオープンは、時機を捉えた取り組みだと言える。
単なるキャンプ場としてだけではなく、大西林業が実践してきた「小型の機械と人の手で山に負担を掛けずに行う環境保全型の林業」の担い手を育てる研修地としての活用も検討中だ。「効率一辺倒で大規模に山を丸裸にしてしまう林業」から脱するための入り口になればという。一般の利用者が、炭焼きや薪作り、ホダ木づくり、メイプルシロップの採集といった「森の仕事」を体験できるアクティビティも充実させていく。「木を伐って植える事の繰り返しがだけが森の仕事ではない」ということより多くの人に知ってもらうためだ。
多角的で持続可能な森づくりへの第一歩が、北海道の小さなキャンプ場から始まろうとしている。
DATA
TEXT:松田敦