高品質な木質バイオマス原料を製造!林業機械見学会レポート(後編)
2020/06/29
最後に見学したのは電動定置式『ウッドハッカーMEGA561』。本機は前編でご紹介した『トラックハッカー』の兄弟に当たる木質チップ製造機である。導入から5年が経過しているが、稼働率97%、345日連続運転中であるという。
見学会の後には、セミナーが開催された。タワーヤーダー『ファルコン』シリーズの製造会社であるMM Forsttechnik社からヨハネス・ロシェック氏を招聘。「タワーヤーダー集材方式における経済性について」と題した講演が行われた。オーストリアでは国策として林道を整備することでタワーヤーダーの積極的な導入が行われ、その結果、労働効率が高まっていることが報告された。
また那須南森林組合からは深澤等代表理事組合長を招聘し「タワーヤーダー導入にあたって」と題した講演が、最後はトーセンの東泉清寿代表取締役による「製材工場におけるエネルギー利用」と題した講演が行われた。各講演後の質疑応答においては、この場でしか聞けない現場に即した質問も飛び出すなど活発な情報交換が行われ、見学した機械に対する理解がより一層深まった。
ここで紹介したバイオマス発電所と製材工場では、視察・見学を受付けている。実際に訪れることで、有意義な情報を得ることができるはずだ。
問い合わせ
文:川島礼二郎