森林の資産管理をICT化! 無人ヘリを使った「森林計測サービス」が開始
2019/10/31
●点群データサンプル(写真右)/立木自動認識サンプル(写真左)
写真右:上空からの計測で詳細な地形の計測も可能。
写真左:立木自動サンプリングで正答率94%の本数認識も実現している(青:正解、赤:見逃し、白:過剰)。自動認識できなかった立木もマニュアル操作で確認が可能だ。
富士市で実証スタート
協業可能な自治体を募集
8月27日、富士山のふもとである静岡県富士市では、市有地の管理により適したICT技術を見つけることを目的に、ヤマハ発動機の無人ヘリと、日本DMCのバックパック型レーザー測量装置(LiBackPack DG50)による、森林計測の実証実験を行った。地上からの計測と上空からの計測データを連携させ、より詳細で高度な測量を行うことが狙いである。
富士市、静岡県農林技術研究所、国立沼津工業高等専門学校がデータの評価と実測データの整合性を図ることで、この日の実証実験がどの程度有益か、または正確なデータかを評価する。
実証の結果は、2019年度内に学会発表等で公表される予定だ。
「FAZER R G2」に装着された、Phoenix社のレーザー測量機LiDAR。1秒間に60万回の射出が行われ、林内にまでレーザーが行き渡る。
富士市で行われた実証では、20ヘクタールほどの広さの森林を約40分かけて計測した。運転はプログラミングにより自動で行える(この日は離着陸のみ手動運転)。
ヤマハ発動機では、サービス正式提供開始前の今年度に限り、富士市同様に共同での実証実験や協業を行う自治体等を募集している。森林管理の方法を模索している自治体や森林保有者は、ぜひ問い合わせてみてほしい。
<製品概要>
FAZER R G2
航続距離:90km
運用高度:2800m※
積載重量:最大35kg※
※燃料6Lの場合
問い合わせ
メールアドレス:yamaha-aviation@yamaha-motor.co.jp
TEL:0538-32-9948
問い合わせの際は、「フォレストジャーナルを見た」とお伝え下さい。
Photo:ヤマハ発動機、内田大介
FOREST JOURNAL vol.1(2019年秋号)より転載
Sponsored by ヤマハ発動機株式会社