「組織として」利益を上げるスキルを実践で学ぶ! 林業現場リーダー育成プロジェクトとは
2021/08/13
POINT03
細やかな意思疎通のある
チーム作り
現場状況、機械の状態、明日の段取りなど、多岐に渡る情報を細やかにやり取りし、ダウンタイムを減らすことが効率化に繋がると考えるFBC。情報共有にスマホフリーアプリ「slack」を活用、現状をリアルタイムでシェア。業務上の伝達事項、ヒヤリハット等の共有を写真付きで行うことを義務付けし、繋がりのあるチームを作っている。
素早く、手軽な連絡手段が「繋がり」のポイント
●林業現場リーダーに必要な知識・スキルを持つ者
●現場の生産性を高めるための考え方を持つ者
●複雑に絡み合った課題を解き、解決する経営術を持つ者
●PDCAを実践ベースで回せる者
※PDCAとは……Plan/計画・Do/実行・Check/評価・Act/改善の頭文字をとったもの。業務改善などを継続的に行うサイクルのことでFBCでは徹底的に繰り返される。
DATA
フォレストビジネスカレッジ
製材大手の株式会社トーセン・社長である東泉清寿氏発案による、林業界現場リーダー育成のためのプロジェクト。トーセングループの契約社員として働きながら、1年間の研修を受けることができる。東泉社長自ら、私財を投げ打ち令和元年度から3名の社員兼研修生でスタートした。現在は7 名が在籍中。
筆者PROFILE
FOREST MEDIA WORKS Inc. CEO
楢崎達也
カナダで森林工学を学んだ後、京都大学大学院を経て、大手銀行系シンクタンクにて森林・林業部門、大手林業会社S社の山林部門勤務。現在、同社にて、森林組合の経営改善支援、人材育成カリキュラム作成・運営、森林経営管理制度実施支援、林業×メディア融合、ITソリューションの現場サイドからの設計をしている。次世代森林産業展2019プロデューサー。
FOREST JOURNAL vol.8(2021年夏号)より転載