「製材の未来を支えるイノベーションを」二極化が進む、川下“製材業界”が目指すところ
2021/03/19
「これから製材業界が直面する最大の課題は人手不足でしょう。またすでにベテランの優れた職人さんたちの高齢化が進んでいます。彼らの“勘”や“コツ”をどのように継承していくのか。それを考えることも私たちの使命です」。
同社が手がける「ドクターQ」は、まさにそんな思いを形にした製品だ。これまで目立職人が担ってきた製材用帯鋸の「腰入れ作業や歪取り作業」を、全自動で行えるようになった。
全自動帯鋸腰入れ+歪み取り機 「ドクターQ」
「森で働くみなさまが大切に育てた木々を、世の中へと送り出す。そんな役割を担う“製材”という仕事が、今後もきちんと産業として成長していけるよう、さまざまなイノベーションを起こしていきたいですね」。
高速リングバーカー
製材機械、合板機械、木工機械などをはじめ刃物、乾燥機器、エコ機器などの内外の最新製品が一堂に集う、業界最大の展示会「日本木工機械展(Mokkiten)」。2021年も10月に名古屋で開催を予定。川上で働く人々にとっても、森林産業全体を見わたす気づきが得られるイベントだ。
PROFILE
オーアイ・イノベーション株式会社 代表
田中秀幸氏
取材協力
一般社団法人日本木工機械工業会
取材・文/福地敦
FOREST JOURNAL vol.6(2020年冬号)より転載