林業学校は日本の林業をどう変える? 林業界が抱える課題とは
2020/09/17
これから
林業界はどう変わるか
林業現場は時代とともに大きく変わろうとしている。これまで滅多に見なかった高性能林業機械がどんどん導入されるだけでなく、現場にもIT機器が使われるようになった。その点、若い新規参入者の方が扱いに慣れている面もある。最新機器の扱いに躊躇しがちな年配者よりも、すんなり馴染めるかもしれない。
林業学校は、あくまで入口だ。ここを卒業すれば林業はすぐ一人前だというわけではない。また単に林業の人手不足の解消だけを目的とするのではなく、安全や最新設備に対応できる林業現場が増えることに期待したい。
PROFILE
森林ジャーナリスト
田中淳夫
静岡大学農学部林学科卒業後、出版社や新聞社勤務を経て独立し、森林ジャーナリストに。森林や林業をテーマに執筆活動を行う。主な著作に『森と日本人の1500年』(平凡社新書)、『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)、『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)など多数。奈良県在住。