市売を介さず原木直送販売? 森林組合系統の連携で新しい流通形式が実現!
2020/09/28
支えとなる
系統間の連携
顧客への供給責任を果たす上で欠かせないのが、森林組合系統の組織力をベースにした県内森林組合及び近隣県森連との連携である。特に後者との連携により、集荷範囲が他県にまで広がる効果は大きい。
原木の生産ペースは季節要因に左右される上に災害などの不安定要因も付きまとい、県内での調達だけでは安定性を欠く。そのため、センターでは必要に応じて近隣県森連から原木を融通してもらっている。逆にそれらの県森連から要請を受け、他県に原木を出荷することもある。
渡辺秀仁・センター所長代理は「自県だけで供給責任を担うのは難しく、系統間で連携できることが非常に心強い。今後もこの関係を維持・強化していきたい」と話している。
なお、木質バイオマス発電所の稼働などにより、低質材の取扱量が増加傾向にある。
教えてくれた人
岐阜県森林組合連合会・岐阜木材ネットワークセンター
渡辺秀仁さん
文/赤堀楠雄
FOREST JOURNAL vol.4(2020年夏号)より転載