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林業者の取り組み

特殊伐採×未利用材活用で稼ぐ!林業の新スタイル確立を目指す若手林業家の経営論

現場の多くは、山ではなく空。高い木に軽快に上り、華麗な手さばきで伐り進める。徹底した安全管理と確かな技術力により特殊伐採を極める「國武林業」。「林業の新しいスタイルを確立して、次の世代に木のバトンを渡したい」と語る、若き林業家の経営論とは。

メイン画像: 写真中央が「國武林業」代表の國武智仁さん。母・信子さん、2名の社員、非常勤のスタッフの少人数体制。

技術を磨き上げて
林業家の価値を再定義

その高さ、およそビルの3階ほど。ツリークライミングの技術を用いて安全をしっかりと確保しながら木に登り、華麗な手さばきで梢から枝・幹と少しずつ伐り、ロープで下ろしていく。


クレーンが入らない狭い場所でもツリークライミング技術を使い、根本から倒すことなく、伐採・処理を行う。

「山師ですが、空師にも近いかもしれない」

そう語るのは、熊本県にある國武林業の代表・國武智仁さん(29)。49歳で林業家に弟子入りした母・信子さんの手伝いをしたことをきっかけに、飲食店の仕事を辞め、林業の道へ。2015年に親子で國武林業を創業し、2名の若い社員を雇用。以来、経営の中心になっているのは、巨木や危険木などの特殊伐採だという。


母・信子さんとの二人三脚で新しい林業に挑戦。2人の夢は、「山の神に愛されるレジェンドになること」。

「仕事は、森林整備、特殊伐採、未利用材の活用の三本柱。ただ、近隣の小さな山の森林整備では補助金があってもあまり利益が出ません。お金を稼ぐのは、単価が高く、依頼も多い特伐の仕事がメイン。売り上げの7割を占めています」

熊本県内での特殊伐採案件は、年間約50件以上に及ぶ。これまで“売り込み営業”はしたことがなく、新規の依頼では口コミや紹介が多く、リピーター率も高い。地域から信頼を寄せられている大きな理由は、その徹底した技術力にある。



そもそも伐採作業は、全国的にも事故が後を絶たない。その原因について、「決まったマニュアルもなく、職人の“大体の感覚”で済ませてきたから」と考えた國武さんは、安全管理、仕事の手順を体系化。林業技術及び安全作業の向上を目指すチェンソー競技大会「日本伐木チャンピオンシップ(JLC)」に自ら参加して腕を磨く一方、そこでのノウハウを社員教育にも活かしてきた。

「JLCは、安全性、技術、スピードのすべてが求められる競技。そこでいい点数を取れたら、現場でも絶対にいい仕事ができると思ってはじめたんですが、教材としても優れています。技術を高めて、伐採後も美しく片付けて帰るなど丁寧な仕事を徹底して行うことで、『木を切るだけ、安くて当たり前』という林業の認識を変えていきたい。そして、子供達が憧れるような職業にしていきたいんです」

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