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林業者の取り組み

「アファンの森」から始まった、日本で自然を保護する活動

また東村山市ですごく感心したのは、枯れ落ちた枝が道端に一つも無かったことです。

なぜならすべて薪として使っていたからです。他にも、秋になると落ち葉を拾い、畑に溝を掘って整然と敷いたりしていました。

日本の畑はとてもきれいで素晴らしく、私はあの時、日本の農家は「ファーマー」ではなく「ガーデナー」(庭師)だと感じました。

きれいな森づくりを
はじめたきっかけ

しかしそれから約40年間で、日本中の里山は藪だらけになってしまった。子供が山で遊べない。大人たちは何も手入れをしないどころかゴミ捨て場にしています。

その予兆は、1980年、40歳の時に長野県黒姫山への移住後に入った猟友会で感じていました。

当時、地元の猟師と一緒に付近の山々を7年ほどかけて歩き回りました。

その時は「日本の自然は素晴らしい」と思いましたが、よく見ると杉やカラ松などが植えっぱなしで全く手入れがされていない。しかも、山奥にある最後の最後に残った原生林ですら、自分たちの給料を賄うために伐採している。

そのころから、私は雑誌や講演などで「日本の林業はとても間違っている」と訴えてきました。

すると、当時の自治体のお偉いさんと林野庁の担当者が私の家を訪れ、「これ以上何も言うな」と言いました。しかし、そう言われるともっと大きい声で訴えたくなるのがケルト人の気質というものです。

しかし、嘆いていても仕方がない。1985年、小さくてもいいからきれいな森を残したいと、森づくりを始めたのが「アファンの森」の出発でした。

PROFILE

C.W.ニコル

作家・1940年イギリス南ウェールズ生まれ。1995年日本国籍取得。カナダ水産調査局北極生物研究所の技官・環境局の環境問題緊急対策官やエチオピアのシミエン山岳国立公園の公園長など世界各地で環境保護活動を行い、1980年から長野県在住。1984年から荒れ果てた里山を購入し「アファンの森」と名づけ、森の再生活動を始める。2005年、その活動が認められエリザベス女王から名誉大英勲章を賜る。2011年、「アファンの森」が日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に登録される。2016年、(社)国土緑化推進機構より「第6回みどりの文化賞」受賞。2016年、天皇、皇后両陛下がアファンの森をご視察された。


FOREST JOURNAL vol.1(2019年秋号)より転載

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