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林業者の取り組み

国産材向けに機械改良! 90年以上続く高い技術力とは?

幅広く合板・木工機械を開発してきた太平製作所。国産材の自給率が高む中で改良を重ね、他のメーカーとも協力しながら世界と肩を並べる技術を培っている。今回、5月27日から5日間、ドイツのハノーバーで開催された木工林業機械展LIGNA(リグナ)に出展していた太平製作所の代表尾関修康さん、森淳彦さん、石田大輔さんからお話を伺った。

国産材向けに機械改良
大正から続く高い技術力

当社の創業は大正15年で、創業当時から木材加工機械を造ってきました。日本の林業と木材の歴史を振り返ると、戦後の日本では国策で杉やヒノキ、カラ松を植えてきた時代がありました。しかし、昭和30~40年代は、海外の熱帯雨林の天然木の方が国産材よりも非常に安くなりました。

他の先進国も熱帯雨林の天然木を率先して乱伐して使っていました。その結果、温室効果ガスの排出量を処理しきれなくなり、地球温暖化につながっていきました。やがて世界的に天然木の伐採に対し規制が入り、外材の入手が厳しくなります。

そんな中、ここ20年くらいで、日本国内の合板工場では国産材を使うようになってきました。外材は径が大きくかつらむきも簡単で乾燥も早かったのですが、国産材は径が小さいため、生産量を増やさないといけませんでした。品質の確保も求められていましたが、合板にするのは海外の天然木と比べると難しかった。そこで当社は20年前から、国内の他の合板メーカーなどと協力し、10年かけて機械を国産材向けに改良してきました。

合板を造るプラントは名南製作所さんと協力しています。名南製作所さんは、原木をかつらむきする機械を製造しており、世界でここにしかない技術があります。例えば大根をかつらむきするとき、包丁の切れ味が鋭い方がきれいにむけるのは皆さんも想像がつくでしょう。原木のかつらむきもそれと同じで、当社ではナイフの切れ味を良くする研磨機を造っています。

また、合板にする最後の工程で単板同士をプレスしますが、およそ30数年前に「アコーディオンプレス」という当時としては画期的な機械も開発しました。

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