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ドローン活用をめざす林業事業体をサポート! JDRONEが林業分野にかける想い

ドローンを活用した森林・林業調査サービスを提供するJDRONE社。今回は同社ソリューション営業部の野村英さんと水野大二郎さんにインタビュー。林業分野に参入した理由から、その精度の高さを支える技術的特徴、実践的なドローンの運用方法まで幅広くお話を聞いた。

林業のプロがつくった
森林・林業調査サービス

JDRONE社が林業分野へと参入したのは2019年のこと。「西日本のある林業事業体から立木調査依頼を受けたことがきっかけだった」と野村さんは振り返る。

「木質バイオマス事業に力を入れている地域の林業事業体さんから、現場管理者・作業員ともに境界確認に時間と労力を費やしており、困っているとのお話がありました。そこで現地調査を効率化し、オルソ画像や3Dデータなど様々な成果物をスピーディにアウトプットできるドローンによる境界・立木調査を活用しようという運びとなりました」。


JDRONE社 ソリューション営業部の野村英さん

同時期に林業事業体で森林管理や立木購入などの実務に20年以上携わってきた水野さんがJDRONE社に入社。林業界の抱える課題に対して、ドローンがいかに有効であるかが明確になったことで、2020年3月、林業分野へのドローンサービスの提供が本格的にスタートした。

それから約1年。ドローンでの調査のほか、現場での操作研修など、10〜20の自治体及び林業事業体にソリューションを提供してきた。
 

3つの指標が可能にする
圧倒的精度=情報の質の高さ

同社のドローンによる森林・林業調査サービスには、どのような強みがあるのだろうか。

「まずは従来の調査と比べて、圧倒的な調査結果の質の高さです。樹種判別ひとつとっても、私たちは3つの指標を用いることで精度を向上させています」と野村さん。

指標の一つが高精度のオルソ画像データだ。ドローンによる低空撮影によって、人の目でも明らかにスギとヒノキを判別できる鮮やかなオルソ画像を得ることができ、これを使ってリモートセンシングを行っている。

二つ目が、植物の活性度を可視化するマルチスペクトルカメラによる解析データだ。樹種による活性度の違いは、樹種判別の有効な指標となる。この二つに、三つ目の指標として、森を斜めから見る3D画像データが加わることで99%以上の樹種判別精度を実現した。

「マルチスペクトルカメラを有効に使うには、一定のノウハウも必要です。『スギとヒノキの活性度の差が最も顕著になるのはいつか』といった知識をしっかりと把握しているからこそ、高い精度のデータが得られるわけです。ちなみにマルチスペクトルカメラは植物の活性度を可視化するものなので、松食い虫被害などの枯損木調査にも活用できます」と水野さん。


マルチスペクトルカメラ搭載ドローンで撮影したデータから枯損木の発見を行う

一方で材積の算出にあたっては従来のプロット調査も併用しているという。

「対象木の1割程度を目安に、プロット調査を実施しています。ドローンだけでも樹冠の大きさにより胸高直径は導き出せますが、やはりプロット調査も活用した方が精度は上がる。胸高直径さえ正確であれば、樹高はドローンが単木レベルで測定してくれるので、条件次第で、あとは自動で対象地の材積が導きだせます」と、野村さんは「適材適所」の重要性を語ってくれた。

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