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〈スマート林業の実践事例を読み解くvol.1〉準天頂衛星(QZSS)の測位の実力は?

2月25日に開催された「令和元年度スマート林業構築普及展開事業 報告会」の発表資料が公表された。今回はそのなかから、福島地域の報告を紹介する。

QZSSを用いた
測位の実証実験を実施!

いわき市やいわき市森林組合、いわき木材流通センターなどによって構成される「いわき市持続可能森林・林業推進会議」。まず同協議会が掲げたのが「森林認証材の取扱量を、年間5000㎥に拡大する」「伐採搬出から輸送におけるコストを1割削減する」というふたつの数値目標だ。これを令和元年度から令和3年度までの3カ年計画で達成しようというのが、今回のプロジェクト事業の趣旨になる。
 
報告書では、計画初年度の目標である「G空間情報の活用」を推進するために実施されたいくつかの実証試験の結果が紹介されている。今回はそのなかでも準天頂衛星みちびき(QZSS)を利用した測位の実証試験に注目したい。
 
実証試験の対象となったのは、過去に境界明確化が実施された90haの森林だ。まずは境界明確化の杭上でQZSSを用いた測位が可能かがテストされた。10箇所で測位を行った結果、林内や斜面であっても常に2~3機のQZSSを利用できることがわかった。一点あたりの測位にかかった時間は6分。この数値をもとに、報告書では境界を構成する全698杭を測位するのに14人日という想定工数を導き出している。さらにこれを電子コンパスを用いた測量に要した工数19人日と比較し、26.5パーセントの削減効果があると結論づけている。サンプル数の少なさからデータの妥当性に若干の不安は残るものの、QZSSの導入を検討する際の目安にはなるだろう。



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